北欧のウェルビーイングを知る:自然のヒーリング
フィンランドはヨーロッパで最も森林率の高い国で、平均の16倍です。国土の約75%が森に覆われています。
そのため、自然がフィンランド文化に重要な役割を果たしているということは簡単にご想像いただけるでしょう。インスピレーションを得るため、そして何よりも現代の忙しい日常から逃避するため、キャンプやベリー摘みなど、フィンランド人の多くは自然の中で過ごすことを楽しみます。
自然は人を幸せにします(フィンランドは国連の2022年世界幸福度ランキング1位)。
“自然享受権(jokamiehenoikeudet:ヨカミエヘンオイケウデット)”がフィンランドにはあります。それによれば、人は自然に触れる権利をもち、アウトドアアクティビティをするためにその土地の所有者の許可はいりません。

複数の研究により、自然の中で過ごすことは精神面だけでなく、身体面のウェルビーイングにも貢献することがわかっています。
自然に囲まれて過ごすことの健康面でのメリットは、
・怒り、恐怖心、ストレスの低減
・血圧、脈拍、筋肉の緊張の低下
・死亡率の減少
「マインド(Mind)」の研究によれば、対象者の95%が屋外での活動を経て、落ち込みやストレス、不安から、落ち着きのあるバランスのとれた状態に向上したと回答しました。ウルリッヒ、キム、セルヴィンカによる他の研究では、自然の中で過ごす時間はポジティブな気持ちやウェルビーイング、生活の意義、活力に貢献することがわかりました。

日本では、これら全ては「森林浴」と呼ばれています。
日本人はこれを1980年代からおこなっています。「森林浴」とは「森の中での大気浴」を意味し、2-4時間の森の中での軽い散策を通して、森や自然のヒーリング効果を五感で体感し、ウェルビーイングをサポートします。日本医学では健康予防・治療法として支持されています。

references:
https://www.mindmatterstraining.co.uk/benefits-walking-nature/
https://www.takingcharge.csh.umn.edu/how-does-nature-impact-our-wellbeing
https://www.visitfinland.com/culture/
https://henuaofficial.com/blogs/news-1/going-waterless-allows-for-supercharged-formulas